【記事】シェッド水族館のラッコ・ルナ、1歳の誕生日を迎える | Happy 1st birthday, sea otter Luna

 本日は2015年9月21日付のChicago Tribuneより、"Happy 1st birthday, sea otter Luna"をお届けします。カリフォルニアで親とはぐれて保護され、シェッド水族館で暮らすことになったルナ。1歳の誕生日だそうです。

昨年メディアで大人気となった保護された赤ちゃんラッコのルナは、シェッド水族館でしっかり落ち着いた。(Jose M. Osorio / Chicago Tribune)
昨年メディアで大人気となった保護された赤ちゃんラッコのルナは、シェッド水族館でしっかり落ち着いた。(Jose M. Osorio / Chicago Tribune)

2014年の10月にシェッド水族館やってきたみなしごのラッコ、ルナを最後にチェックしたときは、ふわふわでかわいらしく、海洋性哺乳類としては有名だった。

 

始めは赤ちゃんラッコ681号として知られていたそのラッコは「グッドモーニングアメリカ」で取り上げられ、放送された。シェッド水族館のYouTubeのサイトでは、"Welcome Pup 681!" や "Playtime With Pup 681" などの動画が大ブームとなった。

カリフォルニアで親とはぐれたカリフォルニアラッコは、生後5週間でシェッド水族館へ。専門家らの24時間体制のケアのもと成長し、学びを続けている。最初に持ち込まれた機関により681号と名づけられたこのラッコは最終的にリージェンステインラッコハビタットの4頭のラッコたちの一員となる。


「シカゴは保護された赤ちゃんラッコに大騒ぎになっている」とJezebelというウェブサイトは伝えた。ライターは、後にルナと名づけられたそのラッコにめっぽう夢中なようだった。


しかしその赤ちゃんラッコは若者になり、推定1歳の誕生日を今週迎えるが、少し驚くような外見で、日に焼けた桃のようなふわふわのコートはなくなり、もっとラッコらしい、すぐにかわいいと思うような感じではない見栄えになった。


「とはいっても、まだまだ可愛いわよ」とルナのトレーナーの1人、クリスティ・スターリングは最近のセッションのあと語った。「前ほどふわふわではないけれど、それでもまだとても可愛いのよ」


先週の終わり、スターリングは袋に詰まった魚の細切れを使い、笛と「よし」という言葉でルナを彼女のペースに乗せ、ルナのための形(黄色の星)を認識しそこに行く訓練をしたり、陸に上がったり、水に入ったり、人に触れられても大丈夫なように訓練をしていた。


このようなポジティブな行動をするとすぐに魚と「よし」という言葉がもらえる。ルナが注意をそむけ、展示水槽の裏にある洞窟へ行ってしまうと、スターリングはルナの後を追いかけ、注意をセッションに戻そうとする。スターリングは、ペンギンとラッコのアシスタント・スーパーバイザーなのだ。


そのトレーニングは、明らかにラッコに刺激を与え、医療行為を受けやすくするようトレーニングするものだった。


「トレーニングセッションの目標は、ラッコたちにトレーニングに参加してもらい、楽しんでもらうことです」とスターリングは言う。「陸に上がるよう訓練しています。そうすれば、あちこち動いてもらうのに助かるのです」


スターリングは、他のトレーナーたちは糞の標本を与えたり、トレーナーから別のトレーナーへ動く訓練をしている。


「ルナはすぐに進歩します」とスターリングは言う。「5ポンドの小さなラッコとしてここへやって来たのに、いまや30ポンドに達そうとしていて、ここにいるほかのメスのラッコたちと仲間になりつつあります」


ルナという名のカリフォルニアラッコは、サンタクルーズのコーストウェイズ・ビーチを歩いていたカリフォルニアの市民が鳴いているところを発見した。


モントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムがその2ポンドの、栄養不足になっていた生まれたばかりのラッコに授乳を行い、健康体に戻した。30年にわたるラッコ保護プログラムにおいてほぼ700頭目のラッコであったラッコは681号として知られ、9月30日に保護されたときは生まれて5日目ほどだったと推定された。


681号の世話をしつつ、モントレーベイ水族館は681号に新しい住まいを与えるべくシェッド水族館にコンタクトを取った。シェッドの職員らは西海岸に飛び、その赤ちゃんラッコのケアに参加し、10月28日にシカゴへ輸送する際のチームの一員となった。


そこから、メディアによる注目が始まった。そして名づけのコンテストはインターネットで1万票以上を集め、そのラッコが発見された場所に近いハーフムーンベイから「ルナ」という名前に決まった。


しかし、それでも、スタッフらによるとこれまでの身体的な成長や他のラッコたちへの仲間入りなど、非常にスムーズなのだという。


「他のラッコたちと一緒に遊びます。それから、洞窟のどこに氷が投げられるのかも分かります。おやつを食べに行こう!って」スターリングは言う。「自分でエサを取ることもできますし、それを見るのは本当にすごいことだと思いますね。だって、自然なラッコの行動なのですから」


「ルナはとても遊び好きです。まだ小さい頃からそうでしたが、今でも全然変わっていません。ルナはおもちゃを持っています。大きなドーナツのようなもので、ルナはそのドーナツを使っていろんなことができるんです。あちこち引っ張りまわしたり、ドーナツの穴をくぐって潜ることもできるでしょう。浮き輪でやるみたいに、座ることもできるかもしれません」


次の目標は、ルナがもっと大きくて70ポンド以上もあるこの水族館にいるオスのラッコと過ごせるくらい大きくなるまでお預けになる。


ラッコが遊ぶと、暴力的になることがあります、とスターリングは説明する。「だから、ルナがオスのラッコに負けないようにしたいのです」


スターリングはルナが水槽でもぐったりラッコ型の背泳ぎで泳ぎ回るルナを見ていた。


「今のところ、よくやっています」とスターリングは言う。「もう1年になるなんて、信じられない。早いものですね」

Chicago Tribune

Happy 1st birthday, sea otter Luna

Steve Johnson SEPTEMBER 21, 2015